突然ですが、あなたの旦那さんはやさしいですか?
『はい』と答えたあなた、『いつでも』やさしいですか?
私の夫は基本、とてもやさしい人です。
私が疲れているのを察して洗い物や風呂掃除をしてくれたり、『ごはん無理に作らなくてもいいよ、何か買ってこようか?』と声をかけてくれたりします。
でも、子供にはキレて暴言を吐くことがあります。
『それは違うでしょう』というところでキレる
そこまで言わなくても、と思ってしまうほど言いすぎてしまう
場をとりなそうとしたつもりが、逆にこちらがキレられる
『どうしてそこまで言うの?』と頭にくるし、言われて傷ついた子供の様子を見るのも悲しい。
何度か衝突を繰り返し、原因を探っていくうち、夫は暴言を吐くほどキレすぎないようになりました。
そんなわが家で、私が心掛けたことをご紹介します。
目次
解決策のヒントは、夫の暴言の発生原因

夫が暴言を吐いてしまったときを思い起こしてみると、以下の3つのことが原因でした。
- 夫が帰ってきたときにリビングにランドセルが置きっぱなし。
- 次女が朝ダラダラして、支度をしない。
- 叱られた後の態度が悪い。
叱る原因としては、私も共感できるところは多いのです。
何度も注意されていることを子供がやらなかったとき、人として態度が悪い時です。
子供のこれからの成長のためにも、今直してあげたほうがいいという考えもわかります。
でも一方で、こうも思っています。
- 頭ごなしに叱っても仕方ない
- 子供の様子を見ずに自分の都合で叱っている
- 子供の言い分を聞いてあげたほうがいいときもある
夫の言い分もわかるけど、このままでは子供との距離がどんどん離れてしまうのではないかと思いました。
わが家は3人子供がいますが、長女は思春期に入りかけているし、次女は超マイペース人間、長男は自己主張の真っ最中、かんしゃくもたびたび起こします。
夫がキレて子供たちを黙らせる、従わせる、という今までのやり方を続けていくのは危険だと感じました。

夫婦2人の時間をもつ

これまでのわが家
私は三度の飯より寝るのが好きで、寝かしつけをしながらいつも子供たちと一緒に寝てしまっていました。
その結果、夫と話すのはいつも子供と一緒のとき。
二人だけの会話が、全くできていなかったのです。
そのことがすべての原因だったように思います。
子供ができてから、『大好きな彼』が『家族』になって、大人なんだからできるでしょ、言わなくてもわかるでしょになって。
私たちが話ができていなかったから、考え方がすれ違ってしまっていたのです。
自分のことしかわからなくて、相手の状態をわかってあげられていなかったのです。
どうしてそこまで言ってしまうのかの背景を理解できなかったのです。
今考えると夫はサインを出してくれていました。
- 『寝てばかりいて人生を無駄にしている』と何度も言われた
- 気持ちよく寝ている最中に、起こしに来る
- 疲れているアピール
- 私としか寝ない長男の寝かしつけをしようと長男にアタック(見事玉砕)
書いていて気付いたのですが、ここまでしてもらっていて気付かない私も私ですね。
- 目覚まし時計をセット→二度寝
- 風呂に入らないで寝る→目覚ましをセット→それでも二度寝
- わざと寒い格好で寝る→起きることは起きるが、深夜1時
- トイレを我慢して寝る→やっぱり深夜1時起床
- 目覚ましをセット→二度寝→夫に起こしてもらう
寝たら朝まで起きないことが特技の私。一度落ちたスイッチを入れるのは至難の業でした。
何度も起きる努力を繰り返し、今では末っ子がベッドに入るとすんなり寝てくれるようになったので、夜の時間を一緒に過ごせるようになりました。
2人の時間を持つようになってから
日中は仕事、帰ったら子供たちに囲まれながらの家事とバタバタと過ごしていた私は、一人の時間が欲しいといつも思っていたので、夫は夜一人の時間が過ごせていいなと思っていたのですが、夫は一人でつまらないと感じていたそうです。
一緒に同じものを見て感想を言い合う、今日の出来事を話し合うという、なんでもない時間を一緒に過ごせるようになったことで、子供に怒っているときにどうしてか、どうしたら伝わるのかを察してあげられるようになったように思います。
2人の時間をもつというと、どこかにデートに行くとか外出をイメージされる方もいるかもしれないですが、いきなりそこまで飛躍しなくても、子供に邪魔されず、同じ時間を過ごすということがまず大事だと思います。

子供の情報を共有する

友達の顔と名前が一致しない夫とわかってほしい私
夫は顔と名前を覚えるのが苦手です。
私『長女が友達の○○ちゃんがね・・・』
夫『あ、あの長女と一緒に日曜日でかけた?』
私『違うよ、それは■■ちゃん。一緒に習い事してた○○ちゃんだよ』
夫『え?あ、あぁ…あの子かなぁ』
私『ほら、発表会の時に一番前で踊ってた子。家はあの辺で、いつもポニーテールしてる子!』
夫『顔なんて覚えてないよ…』
子供が増えるにしたがって、子供の知り合いが増え、混乱しているようです。
こちらは、『ここまで伝えてるのに』と思うのに伝わらず、話したい話まで行きつくまでに時間がかかってしまって、何を話したかったか忘れてしまうこともしばしば。
子供の友達すべてに会えるわけではないので仕方ないことではありますが、顔と名前が一致しないと話が進まないし、『あれ、違う子とのことだと思ってた』と話の途中で遮られ、話が元に戻る…など、お互い混乱してしまうこともありました。
- 集合写真を見せる
- 友達が休日遊びに来たときは、あいさつだけでもしてもらう
- 夫の記憶に残りやすいキーワードとともに話す。(夫は陸上が好きなので、足が速い、遅いとか)
- 『ママが美人』や『ママがスタイルがいい』などママの情報と合わせる(ママが美人だとすぐ覚えます笑)
など心掛けてはいますが、なかなかむずかしいようです。
伝わりやすい話し方
夫も相手がわかったほうが聞いていて楽しそうなので、なんとか理解してもらおうとしていた時期もありましたが、無理なものは無理。
そんなときは、伝えたいことだけ話すようにしています。
事実に対して子供がどんな反応をしたか
ここを伝えるだけでも、子供の成長や心の様子を共有できる気がします。
先ほどの会話を今の会話に直すと
私『長女が友達の○○ちゃんがね・・』
夫『あ、あの長女と一緒に日曜日でかけた?』
私『違うよ、それは■■ちゃん。一緒に習い事してた○○ちゃんだよ』
夫『え?あ、あぁ…あの子かなぁ』
私『発表会の時に一番前で踊ってた子なんだけどね、その○○ちゃんとこの間ケンカしたらしいんだけど、自分の考えを言って、仲直りして一緒に遊べたんだって。』
私は本当に伝えたかった部分『友達とケンカしたけど、自分の考えが言えて仲直りできた』が、伝えることができました。
夫は誰のことを話しているかはわからなくても、子供の様子を理解できました。
女性は共感の生き物なので、すべて理解してほしいと思ってしまいがちですが、男性には事実だけのほうが伝えたい情報が伝わるということもあるのではないでしょうか。
男脳女脳を知ると納得することも多いのではないでしょうか。
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子供とよく話し、考えを聞く

それぞれの思い
夫婦で叱るポイントを同じにしたほうがいいと思うのですが、子供に対して『こちらの言うことを聞いていればいいんだ』という姿勢で上から押さえつけるような関係はちがうと思っています。
自分で考え行動できるようになるためには、日々の生活の中で自分で選択するということの積み重ねが大事だと思うからです。
夫がキレる原因の
「夫が帰ってきたときにリビングにランドセルが置きっぱなし」
という件も、暴言を吐くほど怒ることではないと思うのです。
もちろん、自分の部屋まで10歩なんだからすぐ片づけてほしいし、洗濯物や洗い物をすぐ出してくれればそのあとの流れがいいし、歩いているときに余計なものを踏んで足を痛めなくていいし、片づけてくれたほうがいい理由はたくさんあります。だから、何度も言います。
でも子供には子供の言い分があると思うのです。
- 疲れて帰ってきたから、一度休んでからやりたい。
- 帰るときに友達と話していた話の確認をしたいから、YouTubeをすぐ見たい
- おやつを食べてから片づけたほうがやる気が出る
そして夫には夫の言い分があります。
- 疲れて帰ってきて部屋が汚れていると、どっと疲れる
- 自分が荷物を置く通り道にランドセルが置かれているから頭にくる
- いつも言っているのに直らない
- こんな簡単なこと、できるだろうと思う
両者に共通していることはかたづけが苦手だということです。
でも子供はかたづけが苦手で汚くてもいい、夫はかたづけが苦手だけどキレイが好き。
夫は、いつも言っているのに直らないことに一番腹を立てていますが、子供たちは苦手なことを習慣にするには時間がかかります。
両者の意見の橋渡し
そんな夫と子供たちの間を取り持つのが私の役目です。
何度も同じことを言わせて…と怒りに震える自分を抑えつつ、子供の思いといつやるのかを聞き、夫が帰ってくるまでにはやろうと言う。
自分だって部屋の片づけも掃除もしたことないじゃんとあきれつつ、夫が帰ってきたときにまだランドセルがあったら夫がキレる前に子供たちにランドセルを片付けるのを促し、『〇時までには片づけるって言ってたんだけどね』などとフォロー。
夫がキレる前に私がキレてしまうこともありますが、子供は一度きつく怒ったからといってすぐ直るなんてことはないのはわかっているので、暴言を吐くまでには至りません。
夫にブレーキをかけるためにも先回りは必要かなと思います。

他愛のない話をする

これは、忙しくしていると気づきにくい部分かと思いますが、緊急性も重要性もない話が、案外大事だと思います。
わが家は結婚して12年たちますが、子供がいない期間はそのうち2年。
この2年間は相手のことをよく見れていたと思いますが、子供が増えるにしたがって私の関心はが子供にうつり、気づいたら夫のことは一番最後。
12年と言ったら生まれた赤ちゃんが小学校を卒業する年になっている年月です。
大人にとっての12年と子供にとっての12年はちがうということはありますが、12年前の夫と今の夫は考え方や興味が変わっている、ということは十分あり得ます。
その溝を埋めるには、やはりたくさん話す機会を作ることだと思います。
相手の変化に気づけば、してあげられることがありますが、気づかなければ溝は深まり、子供優先の家庭の中で夫を孤立させてしまう原因にもなります。
暴言の背景には、夫のこちらを見てほしいという思いがあるのかもしれません。

情報をもとに説明したいときの伝わる話し方

夫に何かを話すとき『ほんとに?』といぶかしがられたり、重要な話として聞いてもらえないこと、ないですか?
私はママ友から聞いた話やテレビや講演会で聞いてきた話をするときに、自分の中でうまく整理できていないまま話すからか、つっこまれてうまく返せなかったり、『それはこうだと思う』『そんなのこっちではこう言ってたよ』と軽くあしらわれてしまうことが多く、モヤモヤしていました。
特に子供の教育方法に関する話は、共有して同じ方向を向いて子供に接したいですよね。
それなのにうまく伝わらないことで、
→夫へどうしてわからないの?という不信感につながり、
→そのことが夫の子供への暴言に対して、私が過剰に反応してしまうきっかけになり
→私と夫の口論に発展することになったのでは?と思いました。
私『自己主張の強い次女の個性を生かすには、こちらが押し付けすぎないほうがいいんだって』
夫『だれが言ってたの?』
私『えっと・・・テレビで、なんだったかな、よくあの番組で出てる人。』
夫『フーン。でもさ、あの主張の強さは社会で生きていくのに障害になると思うよ。オレは今のうちにしっかりおさえたほうがいいと思う。』
私『・・・・・』
次女のマイペースさ、叱られた時の態度が気になるのは私も夫も同じなのですが、恫喝してなんとかしようとする夫といい面をのばしながら徐々に改善していこうとする私。
ここでもやはり、伝え方の工夫が必要でした。
私『次女のことなんだけど、最近また朝の支度が遅くなってきたのね。そのことなんだけど、テレビでいい方法見たから聞いてくれる?』
夫『そうなの?』
私『○○っていう番組で、子育て評論家の親野智可等さんが「叱ってやらせるより、こんな風に工夫してみたらいい。」って言ってたよ』
夫『フーン。でもさ、あの主張の強さは社会で生きていくのに障害になると思うよ。オレは今のうちにしっかりおさえたほうがいいと思う。』
私『それも必要だと思うけど、朝叱られて登校してもいいことないと思うんだ。先生も「次女さん元気がないけどなにかありましたか」って心配してくれたこともあるよ。』
あなたは、上の会話のいくつ変化に気づきましたか?
- これから話すことがなにかを最初に伝える
- あれ、それではなくて、固有名詞を使う
- 夫の主張に『でも』と否定の言葉で遮らず、『それもいいけど』とワンクッションはさむ
- 夫を納得させる情報を加える
このやり方にして、ずいぶん伝わりやすくなったと思います。
こちらの伝えやすいやり方で話してしまいたくなりますが、伝わってほしいことを話すときは、頭を仕事モードに切り替えて、話を構成してから話すようにしています。
SODATTE
https://www.daiwa.jp/sodatte/child/s0201/
小学校の先生だった親野智可等さんのブログは、すぐ使える情報、考え方が満載です
http://www.oyaryoku.jp/hitudoku.html
さいごに
『夫が暴言を吐く』という面だけに注目してしまうと、夫の悪い部分ばかり気になってしまい、『どうして』『大人げない』『わかってない』と不満ばかりたまってしまいがちです。
誰しも『自分のことを理解してもらっていない』という環境では、態度が硬く、独りよがりになりがちなのではないでしょうか。
逆に、『自分のことを理解してくれている人が近くにいる』という環境では、いつかわかってもらえるだろうなどと気楽にとらえることができます。
私は、人を変えるより自分のやり方を変えるほうがずっと簡単なことに気づいてから、コミュニケーションがスムーズになりました。
子供にはかわいそうなことをしてしまいましたが、夫の暴言という溝ができたことで、かえってより深い関係になれたように思います。
せっかく、育ってきた環境や性格の違う二人が一緒に子育てしていくのですから、お互いのいい面を生かしながら、ワンチームでいきたいですね。
これからもずっと一緒にいられるように、たくさん話をしていきたいと思います。
突然ですが
今、おしゃれできていますか?
私は子供が生まれてからというもの、まったくおしゃれができなくなりました。
子育てが忙しく毎日、同じ洋服を着て出社をしていました。そんなある日、職場の若い女の子に
「毎日同じ洋服で楽そうですね、でも私はそこまで女を捨てられません」
なんて言われる始末。子育てが忙しいからおしゃれなんて無理…そう思っていました。
しかし!
ものすごい簡単におしゃれができてしまう方法があったんです!
この方法ならお金も節約できるし、おしゃれも楽しめるし一石二鳥、いやそれ以上です。私はこの方法に出会ったおかげで毎日おしゃれを楽しんでいます。
職場でも「おしゃれですね!」って言われて最高に嬉しいです。