子どもが生まれてから成人するまでに、いったいどれだけの費用がかかるんでしょうか?
子どもが生まればかりのころは、あまり気にしないかもしれませんが、子どもが大きくなるにつれて色々な面でお金がかかってきます。例えば、衣類費、食費、医療費、など…。
更に、小学校、中学校、そして高校進学、大学ともなれば、かなりの教育費用がかかると考えられます。
そのためにも、きちんとお金を準備しておきたいところ。
どのような教育をするのか、進路はどうするのかによっても教育にかかる費用はかなり違ってきます。
そこで、計画的に準備ができるように、教育費用についての目安を見てみましょう。
目次
幼稚園~中学校までにかかる教育費は?
子どもに使うお金の内訳
現在、子育て中のご家庭では、これから子どもの教育費がどれくらいかかるか気になりますよね。3歳から幼稚園に通ったとして、小学校、中学校、高校を卒業するまでの15年間、どのような進路に進むかによって教育費には大きな差がでます。
もし全て公立に通った場合は、約540万円。全て私立に通った場合には、1,770万円かかると言われています。そして大学に行くことになれば、更に教育費が上がってきます。

教育費は、子どもに使うお金の使い道のうち、全体の何割ぐらいを占めているんでしょうか?ちょっと、気になりますよね。
そこで、内閣府が平成21年度にインターネットで子育てにかかる費用について調査したものがあるので、見てみましょう。
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引用:内閣府HP
グラフからわかること(1年間の保育費、学校教育費、学校外教育費、学校外活動費を合わせたものの割合)
保育所・幼稚園児の教育費…37.2%(約45万円ぐらい)
小学生の教育費…28.2%(約32万円ぐらい)
中学生の教育費…37.3%(約58万円ぐらい)
子育て費用の内訳で、中学生の教育費の比重が高くなっています。ということは、高校生、大学生になると進路によっては、もっと教育費の比重があがるかもしれませんよね。
ほとんど教育費に消えるわけではありませんが、全体の3割ほどが教育費になっていることがわかります。
幼稚園が無償化に!実際にかかる費用はどのくらい?
令和元年10月1日から、3~5歳児クラスの幼稚園、保育所、認定子ども園等の利用料が無償に!ただし、通園送迎費、食材費、行事費は保護者負担。
学習費用額とは学校教育費、学校給食費、学校外活動費をすべて含みます。
公立幼稚園 23万4千円
私立幼稚園 48万2千円
私立の幼稚園は公立の幼稚園の2倍以上の金額がかかっていたことがわかります。ただ、住んでいる所によっては、私立幼稚園に就園させている世帯が負担する入園料、保育料に対して、保護者の所得に応じて補助があったようです。
実際はそんなに費用が変わらなかったかも知れませんね。
そして「すべての子どもに質の高い幼児教育を保障すること」により、幼児教育無償化が始まりました。

公立も私立も無償の対象になります。ただし、私立幼稚園の無償化の上限金額は、月2万5700円になります。
このように無償化には対象範囲があり、全てが無償になるわけではありません。ですから、ご自身の家庭では、具体的にどのような支援が受けられるか、しっかり知っておく必要がありますね。

小学生になると習い事も・・・
小学校でかかる費用はどれくらいなんでしょうか。公立小学校と私立小学校にかかる費用(1年間)についてまとめてみました。
公立小学校 | 私立小学校 | |
学費総額 | 32万2千円 | 152万8千円 |
学校教育費 | 6万円 | 87万円 |
学校給食費 | 4万4千円 | 4万5千円 |
学校外活動費 | 21万8千円 | 61万3千円 |
学校教育費…授業料、学校納付金、修学旅行、遠足代、通学関係費、実習材料費など
学校外活動費…学習塾、家庭教師、野球、サッカークラブなどの習い事の支出

実は、公立小学校では、授業料がかからないんです。
そのことが、学校教育費で私立小学校との差を生み出してる大きな要因となっています。

♠質の高い教育環境で学ばせたい
♠中学受験のため
♠学区の公立小に不安がある
私立小学校は授業料は高いものの、価値観が近い友達ができたり、学習環境が充実しているなどのメリットもあります。
私立にせよ、公立せよ、子どものことを第一にと親が考えた結果ですよね。
公立小学校と私立小学校の学習費総額を比べると、年間120万円ほどの差があり、6年間で生じる差は約720万円になります。統計では99%の児童が公立小学校へ通っているのが現状です。
また、学校外活動費もかなりかかってきます。学習塾など、学年が上がれば費用も上がっていきますし、習い事も月謝だけでなく、それに関わる用品にも費用がかかってきます。
うちの子どもも、幼稚園の終わりごろから体操を習い始めたんです。
最初の頃、Tシャツと短パンだけでよかったのに、体操が上達するにつれて、レオタード、体操シューズ、大会代、遠征代など、次から次へとお金に羽が生えたかのように飛んでいってました。
まあ、子どもも私も楽しかったので、後悔はしていません!(笑)

子どもが中学校に入ると更に・・・
中学校も小学校と同じく義務教育なんですが、小学校よりもかかる費用がすごく増えてきます。ここで、中学でかかる費用についてまとめました。(1年間)
公立中学校 | 私立中学校 | |
学費総額 | 47万9千円 | 132万7千円 |
学校教育費 | 13万4千円 | 99万7千円 |
学校給食費 | 4万4千円 | 9千円 |
学校外活動費 | 30万1千円 | 32万1千円 |
中学校になると、制服や体操服などの指定用品の購入があります。それに、修学旅行代、臨海、林間学校などの行事もあり、私服で行動する学校も多く、洋服からバッグまで新たに購入したりして、別に費用がかかってきます。
そして、部活動にもかなりの費用がかかります。
体育系・・・クラブ活動費、ユニフォーム、シューズ、練習着、道具、試合の費用など
文科系・・・例えば吹奏楽部だと楽器代、楽譜のコピー代。美術部だと絵の具セット、キャンパス代など
例に挙げたのはほんの一部にしか過ぎません。実際は試合会場までの交通費や昼食代など、細かなお金もかかってきます。
そして、やはり何と言っても学校外活動費です。

それは、多くの子どもが高校受験を考えて、学習塾に行くようになるからです。特に、受験を控えた中学3年生の費用が跳ね上ってきます。
しかし、実は公立中学に比べ、私立中学の塾代の方が年間で約6万円ほど抑えられています。

不思議だと思いますよね。私立中学校に行かせる理由の中に、中高一貫の為、塾に行かせなくて済むと考えてる方がいるからではないでしょうか。
しかし、学習費調査では、私立中学生でも、塾や家庭教師を利用しているという結果がでているそうです。
実際、私の知っている方でも、中高一貫の中学生ですが、塾に通われてます。授業のスピードが速すぎてついていけないとかで。
と言うのは、多くの中高一貫校では中学範囲2年、高校範囲3年、大学受験1年の2・3・1年制をとっているので、授業のスピードが速くなるようです。
そして、トータルでは私立の方がだんぜん学習費はかかります。
中学の後には高校、大学と進学が控えていることも頭に入れて、無理のない進路選びをしたいものです。
就学援助制度
小学校・中学校に通う子どもが学校で楽しく勉強できるよう、文具や教材、給食などの費用を援助してくれる制度。所得制限あり。
高校~大学でかかる費用はどのくらい?

高校生の間にかかる費用
高校受験では希望通りの高校に進学できるとは限りません。
第一志望は公立に、第二志望は私立、と考えている方が多いのではないでしょうか。
もし、第一志望が行けなくて、第二志望になった時のためにも、どれくらいの費用がかかるのか、そしてどんな支援制度があるか知っておくのも大事だと思います。
公立高校(全日制) | 私立高校(全日制) | |
学費総額 | 45万1千円 | 104万 |
学校教育費 | 27万6千円 | 75万5千円 |
学校外活動費 | 17万5千円 | 28万5千円 |
参照:文部科学省 平成28年度子供の学習費調査より(1年間)
公立高校では、2010年度から「高校授業料無償化」が導入され、年間授業料が無料になっていました。
しかし、2014年度より高校授業料無償化制度に所得制限が設けられ、対象世帯が一定年収以下に絞られました。このことで、浮いた資金を回す形で、低所得層対象の「高校生等奨学給付金」が設けられました。
2019年度時点では、年収の目安が910万円以上(道府県民税所得割と市町村民税所得割の合算額が50.7万円以上)の世帯をのぞき、公立高校の授業料は実質無料化、私立高校の授業料に関しても援助されます。
私立高校の授業料に関しての援助は、公立高校の授業料に相当する年額11万8800円を基準額として、世帯の年収ごとに支給額がかわります。
都道府県によっては私立高校への援助について、国の修学支援金制度に上乗せして世帯収入に応じた授業料減額の制度を設けている場合があります。

また、学校教育費の中でお金がかかるのが、通学関係費です。高校は範囲が広いので仕方がないですね。学割でいくらか安くはなりますが。
そして、学校外活動費も中学校と同じで塾関係の費用が高くなっています。
高校生の塾代は中学生の時よりもかなり上がります。特に高3生の塾代は「私のパート代が全て塾代にながれる」と言う話もよく聞きます。
そして、大学受験!これまた、受験料が高い!
センター試験 1万2千円~1万8千円 国公立大2次試験(平均)1校につき1万7千円
私立大、一般入試(平均)1校につき3万~3万5千円ですが、医学部は6万ほど。そして、芸術系大学も高い傾向にあるみたいです。
日本政策金融公庫が2018年2月に発表した調査結果によると、子ども1人当たりの大学受験にかかった費用は、国公立大学の場合が28万円弱、私立大学だと34万円弱となっています。
入学しなかった学校に支払った納付金も合わせると、国公立大学で39万円強、私立大学だと44万円弱かかっています。
それに、試験会場までの交通費や、現地での宿泊費なども必要になる場合もあります。

私立高校の特待制度
入学金や授業料などの諸費用が一部、あるいは全額免除される制度です。
学力特待、スポーツ、音楽、美術などの特別な技能の特待などがあります。
国立・私立の大学にかかる費用
大学では、国立、公立、私立の違いだけでなく、学部、学科によっても費用が違ってきます。そこで、大学の費用はどのくらいかかるのか、大まかに調べてみました。
国立大学の費用
国立大学の学費は、文部科学省が定める「標準額の20%プラス」を限度に、各大学が定めることになっています。しかし、実際にはほぼ標準額に設定されています。
文部科学省が定める国立大学授業料標準額
入学金 | 28万2000円 |
授業料 | 53万5800円 |
初年度納付金合計 | 83万7800円 |
国立大学に4年間通った場合の納付金合計…242万5200円
国立大学の医歯薬学部に6年通った場合の納付金合計…349万6800円
参照:マイナビ進学
ここにプラスして、施設設備費なども徴収する大学もあります。
国立大学も意外と費用がかるので、授業料免除の制度があります。一応、家庭の所得に応じてですが。
私立大学の費用
私立大学の学費は、各大学が決めているので、文部科学省の私立大学等の平成29年度入学者に係る学生納付金等調査結果を参考にしています。(納付金平均額)
私立大学文系 | 私立大学理系 | 私立大学医学部 | |
入学金 | 23万1811円 | 25万4941円 | 105万306円 |
授業料 | 78万1003円 | 110万1854円 | 284万7940円 |
施設設備費 | 15万2496円 | 18万4102円 | 87万2711円 |
初年度納付金 | 116万5310円 | 154万897円 | 477万957円 |
私立大学に4年通った場合の納付金合計(私立大学文系)…396万5807円
(私立大学理系)…539万8765円
医学部は6年間の納付金合計 (私立大学医学部)…2337万4212円
後、その他の費用として、教科書代、ゼミ研修費、交通費、などがかかってきます。
私立短期大学の費用
ほとんど、私立大学文系の費用と似た感じです。納付金合計は2年間でおよそ200万弱ぐらいです。
大学での1年間の授業料は少なくても100万はかかります。
そして、自宅からの通学、寮からの通学、アパートなどでの1人暮らしによってはかかる費用も変わってきます。そして1人暮らしだと仕送りがいりますし、いくらかかるのか心配になりますよね。
うちの子どもの時も、いくらかかるのか心配で…思わず現実逃避したくなりました(笑)

奨学金には第一種と第二種があり、第一種が無利子で第二種が利子が付くタイプで借りることができます。無利子にしたくても、申請があるので、大体は利子付きになります。
利子付きと言っても、ほんと低金利なので、他で借りるよりはかなりいいと思います。ただ、申請がめんどくさい。書いたり、登録したり、計算したりとすることが多いので。
でも奨学金が毎月振り込まれるので、安心して子どもを大学に通わせることができています。
そして、2020年4月から新制度が始まるようです。
授業料・入学金の免除、減額と給付型奨学金の支給(住民税非課税世帯・準ずる世帯の学生)みたいですが、こちらも世帯収入に応じて、支援額が決まるようです。
是非、一度調べてみてくださいね。
さいごに
教育費は、私たち親世代の頃と比べるとかなり値上がりしていると思います。所得がとても増えているというわけではないので、家計への負担が大きくなってるんではないでしょうか。
うちの家庭でもかなり教育費にかかっています。
毎年、大学から送られてくる納付金の振込用紙をみると、ため息が出ます。後もう少しなんですけどね、卒業まで。しかし、この先大学院に行きたいと言われたら、もう一つ仕事しようかなと思っています。(笑)
子どもが何かしたいと言ったら、できるだけのことはしてあげたいですものね。
突然ですが
今、おしゃれできていますか?
私は子供が生まれてからというもの、まったくおしゃれができなくなりました。
子育てが忙しく毎日、同じ洋服を着て出社をしていました。そんなある日、職場の若い女の子に
「毎日同じ洋服で楽そうですね、でも私はそこまで女を捨てられません」
なんて言われる始末。子育てが忙しいからおしゃれなんて無理…そう思っていました。
しかし!
ものすごい簡単におしゃれができてしまう方法があったんです!
この方法ならお金も節約できるし、おしゃれも楽しめるし一石二鳥、いやそれ以上です。私はこの方法に出会ったおかげで毎日おしゃれを楽しんでいます。
職場でも「おしゃれですね!」って言われて最高に嬉しいです。