生後半年ごろから始まるといわれる人見知り。
そろそろかな、と思いながら過ごしていたけど、知らない人に会っても全然人見知りしないし、同じ時期に生まれたおともだちは、私の顔を見ただけで泣くのに、うちの子はむしろそのママに抱っこされに行ってる!
一度だけでなくこんなことが続くと『うちの子大丈夫かな・・』と心配になりますよね。
家の長女がそうでした。
おなかがすいた時しか私を求める様子が見られず、『私のこと、おっぱいしか見えてないんじゃないか』と思っていました(笑)夫に『ほら、おっぱいタンク来たよ』とネタにされてしまうほど。
また、人見知りは『自分は愛されているという愛着形成』がなされているからするものだ、という育児本を読んだときは
『私の接し方が悪いの?』
『愛情ってどうしたら伝わるの?』
『まず、私はこの子のことをきちんと愛せているのだろうか?』
と悪い考えの無限ループに入り込んでしまったりしました。
そんな私の体験談とともに『うちの子人見知りしないけど、大丈夫かな?』と心配されている方に向けての情報をお伝えします。
目次
人見知りって?

- 久しぶりに行った旦那さんの実家で、お義父さんの顔を見た途端ギャン泣きしてしまい、家に入るのにも苦労して気まずかった
- 少し前までは大丈夫だったのに、知らない人に会うと急に泣くようになったから、お出かけに困る
- 帰りが遅くてあまり会う機会がないパパが近づいてくると、泣きべそをかく
そんな話を聞いたことがありませんか?
それが人見知りです。
ママ以外の人に抱っこされたり、近づいてこられたりすると泣いて嫌がります。
冒頭のおともだちのように、目が合っただけで泣き出す子もいます。
人見知りの原因とは?

赤ちゃんとずっと一緒のママには一苦労の人見知りですが、順調な成長の証でもあります。
赤ちゃんの人見知りは、一般的に生後半年~1歳ごろに始まることが多く、2歳過ぎまでにはおさまることが多いようです。
原因は大きく分けて3つ考えられます。
脳の成長
脳の発達により、身近な人と知らない人との区別ができるようになり、ママと他の人を区別できるようになってきたということです。「人の区別ができるようになる」ということは大きな成長ですね。
また、運動能力の発達とともにママを「安心して戻れる場所として確保しておこう!」という防衛的な感情が湧いたりするためとも言われています。

近づきたいけど、怖い
人見知りの始まった赤ちゃんの心理状態としては、「近づきたい」という好奇心と「怖い」という恐怖心が同時に芽生えて葛藤している状態であるという研究例があるようです。
泣きながらこちらの様子をうかがっている赤ちゃんいますよね。
あれは『怖いからこっちに来てほしくない!でもこの人ママと違うな、気になるな、見てたい!』ということなんでしょうか。
満面の笑みで近づいたのに泣かれてしまって、相手のママも私も気まずい、なんてことがありますよね。
そんなときは、赤ちゃんの心の中を想像して『「なんだこいつーこっちくんなや!でも今から何しだすのか気になるわぁ」って言ってるのかもね』なんて、赤ちゃんの気持ちを想像しながら話すと相手のママも申し訳ない気持ちが和らぐかもしれないですね。

ママの不安や緊張を感じ取っている
いつもより赤ちゃんのグズリがひどいという時は、ママ自身の気持ちを感じてください。
苦手な場所や人に会った時やイライラしているときではありませんか?繊細な性格の赤ちゃんは特に、ママの精神状態とリンクしてしまうことがあるようです。

人見知りが激しくて心配するママと話すと、人見知りするからいい、しないからいいではないんだなぁ、ママとしてはそれぞれ気苦労があるよなぁと思いました。
こちらが思っている以上にママの状態を敏感に感じ取る赤ちゃん。生まれて少しなのに、その成長と感受性に驚かされます。
人見知りをしないのはなぜ?

『人見知りが順調な成長の証』なんて書かれると、『じゃあうちの子は順調に成長していないってこと?』と不安になりますよね。
また、私を『安心できる特別な場所』と思ってくれていないのかな・・と育児に自信がなくなります。
でもちょっと待ってください。そう決めつける必要はありませんよ。
人見知りをする、しないは、赤ちゃんの生まれ持っての気質(性格)や生まれてからの後天的な要素として、育ってきた環境によっても左右されるようです。
生まれ持った性格
大人も性格がそれぞれ違うように、赤ちゃんも性格が違います。
おっとりしていたり、もともと怖じしない性格や好奇心の強い性格は、人見知りが出にくいのかもしれません。
ただ、好奇心が強い子でも、恐怖心と葛藤している時期だと人見知りが激しかったります。
初めての子だと特に、今見ている我が子の性格がこれからも続くのかな?と思ってしまいがちですが、人見知りが激しかった子が、時期が過ぎたらものすごくニコニコ話しかけてくれるようになった!なんてこともよくありますよ。
いろいろわかるようになることで安心して、好奇心のほうが強く出るようになったのかもしれないですね。

環境
祖父母と同居していたり、兄弟の末っ子だったり、早い時期から保育園に預けていたりすると人見知りしにくいようです。
生まれた時から大勢の人と接する機会が多いと、自分にとって安全な人たちの中にいるので、安心できる場所がママだけでないと認識できるのが早いのかもしれないですね。

人見知りしているのに親が気付かない
人見知りでも激しい人見知りと静かな人見知りがあるように思います。
泣いたり嫌がったり逃げようとしたりする激しい人見知りはすぐわかるのですが、静かな人見知りは気づきにくいようです。
赤ちゃんがこんな様子を見せることがありませんか?
- 「この人は?」と表情を変えたり、視線をそらしたりする
- 動きが少なくなり、静かに固まる
- さっきまでよりテンションが少し下がる
- はにかんだ表情を見せたり、ママにしがみつく
人見知りでなくてもそうなるときは多いので気づきにくいかもしれないですが、初めて会う人と接したときの赤ちゃんの様子を注意深く見てみると、こんな様子が見られるかもしれません。

「育て方になにか問題があったのかも」「愛情不足だから?」と考えてしまうかもしれませんが、育て方や接し方よりも個性によるところが大きいと思って大丈夫なことが多いようです。
ちなみに、私が人見知りしているかしていないかが気になって子供の様子を見ていた時は、少しの変化も見逃すまいと変化にばかり気を向けていました。
あるとき、ガラスに映る自分の顔を見て驚きました。

こんな顔をしていたのです(笑)
今考えれば、人見知りだけでなくおかしな点がないかを見逃すまいと、長女の動きを一挙一動観察しすぎていたと思います。
初めての子育てで不安だったのと、私がおおざっぱで適当な性格なので、自分の判断に自信がなかったのだと思います。
あとで書きますが、長女が発達しょうがいでは?と気になり始めていた時期でもあったので、体全体で債を見逃すまいとしていたように思います。
でもこんな顔で見つめられてたら、それだけで赤ちゃんの挙動がおかしくなりそうですよね(笑)
みなさんも、『この子大丈夫かな?』と心配しているときは、ぜひ自分がどんな顔をしているか確認してみることをお勧めします!
サイレントベビー
話は少しそれますが、サイレントベビーって聞いたことがありますか?
人見知りの子と同じように、ママ以外の人と会っても困った様子を見せることが少ない赤ちゃんが、実はサイレントベビーだったということもあるようです。
赤ちゃんは、泣くことによって自分の欲求を大人に伝え、それに応えてもらうことで、他者とのコミュニケーション経験を積み、能力を磨いていきます。
でも、泣いても満足に応えてもらえなかったり、応える大人の対応が淡々としていたりすると、「コミュニケーションを取ろう」という意欲が減退してしまうことがあります。
また、テレビやビデオばかり観せて、親子間のコミュニケーションが極端に少ないと、赤ちゃんがコミュニケーションをとろうとしなくなり、サイレントベビーになってしまうようです。
ママ以外の人だけでなく、ママにも無表情で、あまり泣かない・笑わない状態の赤ちゃんのことをいいますので、人見知りしない子とは別の話ですが、医学的根拠はないものの、将来コミュニケーション能力が低くなったり、心身の発達に影響が出たりする、という話も聞いたことがあります。
私はスマホばかり見ていたり、テレビを見させ続けていたり、あまり長女にかまってあげられなかった時期があります。もともとこちらへの欲求が少ない子だったのもあり、テレビをつけるとじーっと画面を見つめてくれていたので、赤ちゃんとずっと一緒の慣れない生活、自分がきちんとしないと!という責任感に行き詰っていた時はよく使っていたように思います。
そんな時と長女が人見知りしないという状況が重なり、大丈夫かな?と調べているときにサイレントベビーのことを知ったときは、ショックでした。
スマホでメディアと距離がぐんと近くなって、子育てにも取り入れる人が増えてきました。
便利なので簡単に渡してしまいがちですが、赤ちゃんの心身に影響があることを知って、気を付けなきゃいけないなと自戒も込めてお知らせしました。

でも赤ちゃんにとってママや身近な人から受ける愛情はミルクと同じくらい大事なんですね。
『この子大丈夫?』と懐疑的な目で見つめるのではなく、『何に興味があるんだろう?』と同じ目線にたてるようになると、2人にとって楽しい時間になるのではないでしょうか。
しょうがいの可能性は?

極端な発達の偏りや遅れがある子供が、赤ちゃんの頃は人見知りしない子だったというケースもあるようですが、赤ちゃんの頃に人見知りをしないというだけで発達の問題があるとは言えません。
結論から言うと、人見知りしないことが問題というよりも、感情表現をほとんどしないなどの様子が見られるかどうかがポイントのようです。
2.人の顔や声に興味を抱かない
3.抱っこを要求しない
4.大人の真似ごとをしない
5.おとなしい・手が掛からないという印象を与える
6.指差しをしてコミュニケーションを取ろうとしない
長女は、1,3,4,5,6がそうでした。
2以外すべてです。結構多いですよね。
でも彼女はその後、健診や幼稚園や学校でも発達しょうがいとの疑いや診断を受けることなく、普通学級に通う、体育が大好きな女の子に成長しています。
今思えば、それぞれの理由はこうではないかなと思います。
→ほかのものに興味がいっぱいで目移りしていた
3.抱っこを要求しない
→だっこされるよりも自分で動きたい
4.大人の真似ごとをしない
→これはずっと心配したことの一つですが、今でも人を真似したり真似されたりするのを嫌がりますので、性格だったのかな?と思います。
5.おとなしい・手が掛からないという印象を与える
→人見知りせず、誰のところにも行ってくれたので、初めての育児にいっぱいいっぱいだった私には助かったのと、もともとの性格だったのかなと思います。
6.指差しをしてコミュニケーションを取ろうとしない
→これもずっと心配していたことですが、『こっちむいてよ!』というこちらに反応を求めることは少なかったものの、指差しをすることはあったので、彼女なりにコミュニケーションをとろうとしていたのかな?と思います。
このように、文字で見てみると『うちの子、これも当てはまる、あれも!』とすべて当てはまるように思えてしまいますが、見方によっていかようにも見えてしまう、ということもあるのではないでしょうか。
『そうかも』と疑っているときは一度そうだっただけでも『当てはまる』としてしまいがちです。
また経験的に、こちらが『チェックしてみよう』という気持ちで見ていると、赤ちゃんに緊張が伝わるのか、チェックに当てはまるような行動になってしまいがちな気がします。
心配で悪いループに陥ってしまいそうなときは、家の長女のことを思い出して、少し冷静に、お子さんのことを見てあげてくださいね。
心配な方へ
そうはいっても、一度気になりだすと不安がどんどん募っていくっていうこと、ありますよね。
そんなときは、あなたの不安を専門家に聞いてもらいましょう。
私の住む地域では、6カ月、7カ月、1歳半、2歳、3歳児健診があり、保健師さんや医師によく相談していました。
その他にも、自治体主催の育児相談や子育て支援センターで保育士さんに相談するのもいいと思います。
特に病気というわけでもないから、病院に行きにくいという人には敷居が低いのではないでしょうか。
私は2歳ごろくらいまで、相談に行っても『まだこの頃だとしょうがいかどうかわからないから。3歳くらいまで、あまり気にしないで育ててごらん』と言われていたように思います。
もっとちゃんと診てよ!と思ったこともありますが、ある程度の年齢に達しないと確定できないしょうがいもあるので、時間に任せるということも大事なのだと後で思いました。
先ほども書きましたが、自分の判断だと独りよがりになってしまうこともありますので、ぜひ自分が話しやすいところで、相談してみてくださいね。
でもそういうところが苦手で、うまく質問が出てこない、という方もいると思います。
そんなときは、上の子がいるママに相談するのも1つです。あくまで主観になってしまうので、より不安になることもあるかもしれませんが、何人かの先輩ママに聞くことで、専門家に聞くより聞きたかった話が聞けたりしました。
具体的なエピソードが聞けるので、情報が入ってきやすいのです。
育児書通りいかないものだと頭ではわかっていても、つい正解を求めてしまいがちな私にとって、エピソードを聞くうち『育児書通りいかないのは当たり前』とすっと胸に入ってきて、肩の力がぬけ、胸のつかえがとれたような気持になったのを覚えています。

みんなそれぞれだなぁと感じたのが、一番大きかったのかもしれません。
さいごに
この記事を見てくださった方は、6カ月~2歳くらいの方が多いのではないでしょうか。
本に書いてある成長と違ったり、当たり前にあるはずだと思っていたことがないと不安になりますよね。
私自身、生まれるまでは『育児書を読んで子育てするなんて!本能で育てればいいんだ!』なんて思っていましたが、いざ生まれてみるとこれでいいのかわからないことが不安で、何かを頼りたくなり、それと違うとまた不安になる、ということを繰り返していたように思います。
でもその時から10年たってから思うのは、心配しすぎなくても大丈夫だし、心配してもなにも変わらないということです。
人見知りしないだけでなく、話さない、何かにぶつかっても痛がらない、くすぐっても反応しない・・長女のことで心配していたことを思い出すと、キリがありません。
今となってはいい思い出だし、すでにネタになっています(笑)
人見知りしないと心配していましたが、彼女なりに静かに人見知りしていたのかもしれませんし、ガツガツ動くので活発だと思っていましたが、性格はおっとりしていたのかもしれません。
苦労している今が思い出になるのは、案外あっという間です。
眉間にしわを寄せすぎず(笑)お子さんとの生活を楽しんでくださいね!
突然ですが
今、おしゃれできていますか?
私は子供が生まれてからというもの、まったくおしゃれができなくなりました。
子育てが忙しく毎日、同じ洋服を着て出社をしていました。そんなある日、職場の若い女の子に
「毎日同じ洋服で楽そうですね、でも私はそこまで女を捨てられません」
なんて言われる始末。子育てが忙しいからおしゃれなんて無理…そう思っていました。
しかし!
ものすごい簡単におしゃれができてしまう方法があったんです!
この方法ならお金も節約できるし、おしゃれも楽しめるし一石二鳥、いやそれ以上です。私はこの方法に出会ったおかげで毎日おしゃれを楽しんでいます。
職場でも「おしゃれですね!」って言われて最高に嬉しいです。