子育て中のママにおすすめ!絵本好きが選ぶ、絵本15選‼︎

子供が産まれるとわかった時から、絵本をたくさん読んであげよう!と思っているママさんも多いですよね。

でも、本屋さんへ行って、膨大な量の絵本に戸惑うことも多いのではないでしょうか?

私は年の離れた姉がいるせいもあり、産まれた時から沢山の絵本や児童書、図鑑などに囲まれて育ちました。

その中でも、母や姉が読んでくれた物語は今でも大切な記憶と共に心に残っています。

今回はそんな絵本大好きな自分が、絵本の素晴らしさや、選び方、おすすめの絵本を少しだけご紹介していこうと思います。

絵本が子供に与える影響~絵本はこんなに素晴らしい~

子供は大人とは違い、まだまだ知らないことだらけ。大きく広がる世界の中で、様々な経験や思いを、スポンジのようにどんどん吸収していくことができる時期。

小児行動心理学からみても、5~6歳までの子供たちは、与えられた全ての事柄を、「そのまま」受け取り、蓄積し、その影響をダイレクトに受ける時期だとされおり、個人の性格や振る舞いの基礎となるような部分の多くがこの時期につくられるとも言われているほどです。

かおり
そうは言っても、世界中を飛び回れるわけでもないし、私たちが与えてあげられる経験や出会いには限界がありますよね。

絵本はそんな、普段経験できないような物語を通して、そこに出てくる人々や生き物の気持ちを想像し、まるで経験したことのように感じることができるツールであり、そのほかにも様々な効果が期待されています。

絵本が子どもに与える影響
  • 親子のコミュニケーションのきっかけになる
  • 綺麗で多彩な絵を見ることにより,感性色彩感覚が豊かになる。
  • いろいろな世界に触れることで、知的好奇心が刺激される。
  • 様々な場面を想像することで、想像力が育つ。
  • 言葉の表現を知ることで、語彙力が育つ。

相手の気持ちを想像し、理解するために必要な「想像力」や、自分の気持ちをより正しく、豊かに表現する「語彙力」は、人と人が付き合っていく上で大切な「コミュニケーション能力」を養う基礎となります。

特に「語彙力」は、いくつになっても、年齢とともに蓄積していき、幼い頃からの働きによって差が出やすい能力でもあります。文章の読解力国語力にもつながるので、たくさん絵本を読んであげたいですね!

かおり
色んな効果があるけれど、考えすぎないで!一番大事なのは、親子でのびのび一緒に楽しむこと!これが何より効果がありますよっ!
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年齢別、絵本の選び方

絵本の選び方にこれといった決まりはないと思っています。現に私は、かなり早い段階で「世界童話全集」を読んでもらっていましたし(最初は内容を分かっていたかは謎ですが)、ノンタンやはらぺこあおむしも大好きでした。なので、ここからお話することは、あくまで目安として考えてくださいね。

0歳~1歳の絵本選び

産まれからしばらくは、目がまだはっきりとは見えていません、でも耳はしっかり聞こえていますよ!赤ちゃんの心地の良い音の出る絵本や、リズムを楽しめる絵本がおすすめです。

3~5ヶ月位になってくると、少しずつが認識できるようになってきます。ママやパパ、いつも見ているおっぱいなどに、似た形に興味を示し出します。

鮮やな色彩のシンプルな絵から、1歳になるにつれて、自分の知っている形が増えていくことにより、その形を確かめてよろこびを得るようになります。

映像がどんどん鮮明化し、想像力を育てるきっかけを作り知的な思考力の育成の第一歩がここから始まります。

かおり

中々泣き止まない時や、眠たくなってきた時は、「うた」が大活躍します。子守唄や、かぞえうた、わらべうたなど、昔から伝わる「うた」が絵本になっているものもあるので、トントンとリズムを取りながら、歌ってあげるのも楽しいですよ!

2歳~3歳の絵本選び

2歳を過ぎた頃から、絵本の絵に、自分流のお話をつけることが多くなったり、物語の内容をしっかりと聞いたり、「これなぁに?」「何してるの?」などといった、質問も多くなってきます。自分から絵本を見たりする時間が長くなり、絵の力によって、空想の世界が描けるようになっていく時期。

子供のよく知っている身近な題材を扱った絵本や、絵が大きくはっきり美しい色で描かれた絵本がおすすめです。

かおり
この頃は物語を想像したり、理解する力がメキメキ発達する大事な時。一冊の本を何回も読んであげることで、より明確なイメージを膨らませることが出来るようになりますよ!

4歳~6歳の絵本選び

4歳になると場面ごとの物語の進み方や、人物の行動に関心が出てきます。自分が好きな登場人物も明確になってきて、好き嫌いがしっかり出て来るのもこの頃です。

5,6歳にもなると、物語の展開により興味を示し、自分の身近な体験や気持ちなどに関連付け、想像力をたくましくしていきます。

登場人物の心の動きをとらえ、その心情を理解しようとしたり、感じ取った内容を自分の言葉で表現できるようになっていきます。

又、3歳までは、子供が好む絵が描かれている絵本の方が、理解率がいいことに対し、4歳~6歳と成長していくとともに、その影響はなくなっていくのも特徴です。

この頃は幅広いジャンルの絵本児童書図鑑などにとにかく触れさせ、子供自身が選んだ絵本だけではなく、周りの人達が選んだ本も読ませるように誘導していくのがおすすめです。

かおり
色々な絵本に触れさせるには、図書館などを利用するのが便利!!そこで気に入った本は、自宅にも一冊買ってあげて、いつでも読めるようにしておいてあげるといいですよ!

おすすめ絵本5選【0歳~3歳編】

ここからは、私が選んだ絵本のおすすめを紹介していきます。

最初は0歳~3歳向けの絵本!

自分が小さい頃よんでいた絵本もあれば、大人になって「ほぉっっ!!」っとなった作品もご紹介していきます。

「ごぶごぶ ごぼごぼ」

作:駒形 克己

出版社:福音館書店

「ぷーん」「ぷくぷくぷく」「ぷぷぷ」「ごぶ ごぶ」「ごぼ ごぼ」

といった不思議なリズムの音たちが、鮮やかな色を背景に、色んな丸と一緒に自由にただよっている絵本。

正直大人には???な絵本ですが、子供たちは何故か喜んだり、じっと見入ってしまう不思議な絵本。

それもそのはず、この音、ママのお腹の中で過ごしていた時にいつも聞いていた音を絵本にしたものなんだそう。ママの中にいた頃のことを思い出して安心するのかもしれませんね。

かおり
前にテレビで特集していたのを見て、心の底から「ほぉぉぉぉっ!!そうか!そういう観念で描く絵本もあるのか!!」と感心しました。

声に出して、ゆっくりとした独特のリズムや響きを楽しみながら、繰り返し繰り返し読んであげてみて欲しい一冊です。

「じゃあじゃあ びりびり」

作:まつい のりこ

出版社:偕成社

1983年に初版が発行させて以来30年以上経った今でもベストセラーでもあるこの絵本は、私が出会った最初の絵本。しかも初版!!

大泣きしている子供や、ぐずっている子供がぴたりと泣きやむ「魔法の絵本」といわれる有名な絵本です。

赤ちゃんの最初の絵本としても大人気。本当に泣き止みます!!

めくるたびに違うはっきりした色合いの絵に、「じどうしゃ ぶーぶーぶー」「いぬ わんわんわんわん」などといった沢山のが詰まっています。

一番最初に何を読んであげようか悩んだら、「迷わず買うべし!」な一冊です。

かおり
我が家では、電車や飛行機に乗るときは、いつも持って出かけていたそう!ママにも優しい絵本だったんですね!

「まるさんかくぞう」

作:及川 賢治 / 竹内 繭子

出版社:文溪堂

まる、さんかく、ぞう

普通ここに「ぞう」がくる?

でも不思議としっくりきてるこの感じ!

とてもポップで絶妙な間が、耳に残る心地よいリズムが魅力的。

作者の及川さん曰く、「形にもリズムがある」そうで、まさに、この絵本がそれを表している。

並んでいる絵を上から読んでいくだけなので、子供も一緒になって「いかん、おち、おちっ!(みかん、もち、もち)」って言いたくなっちゃう一冊です。

かおり
リズム感が好きなのか、おしゃべりが始まった頃から、拙い発音で、私の言葉の後をついてくるのが可愛くて可愛くて、私まで幸せになった一冊でもあります!

「はらぺこあおむし」

作:エリック・カール / 訳:もり ひさし

出版社:偕成社

言わずと知れた名作ですね!

仕掛け絵本としても有名なこの絵本。

まだお話を理解できない小さな子供たちも、あおむしを追いかけながら、葉っぱに指を入れたり,りんごをかじったり、絵本に触りながら楽しむ事で、この絵本の魅力に惹きつけられていきます。

そして、夢中でページをめくると初めて見るような美しい色彩で描かれた、挿絵の数々。

美味しそうなりんごや、朝露のついた葉っぱ、小さかったあおむしがどんどん大きくなって、最後はうっとりするほど美しい蝶へと変わっていく姿が、生き生きと力強く描かれています。

絵を見るだけでもストーリーが分かる構成になっていて、触れて、見て、感じることのできる刺激いっぱいの一冊です。

「だるまさん」

作:かがくい ひろし

出版社:ブロンズ新社

「だるまさんが」「だるまさんの」「だるまさんと」の3冊が一緒になった「だるまさん」シリーズです。

だるまさんかとにかく可愛らしいキャラクターで、だるまさんが右へ左へ転がったり、伸びたり、弾んだり、コロコロと動くだるまさんと一緒に、体を揺らしながら、子供も大笑い、大人も楽しくなれる一冊です。

ページをめくると、あっと驚く仕掛けもあるので、最後まで飽きずに楽しめる一冊・・・いや、3冊です。

かおり
だるまさんシリーズは、くだものさんやめがねさんなど、可愛らしいキャラクターが沢山出てくるのも魅力!新しいお友達が増えると、子供たちも大喜びしますよ!

 

おすすめ絵本10選【殿堂入り編】

ここからは読んだ絵本の中でも、大人になっても忘れられない絵本たちです。

沢山あって選びきれませんが、頑張って、10選選んでみました。

「うさぎのくれたバレーシューズ」

作:安房 直子  絵:南塚 直子

5年もやっているバレエが、なかなか上達しなくて悩んでいる女の子の元に、ある日小さな小包が届きます。

開けてみると、中には綺麗なピンク色のバレエシューズ

履いてみると、たちまち桜が満開の森の中で行われている、うさぎたちのダンスパーティーに誘われていく不思議なお話。

とても優しい色彩で描かれているこの絵本は、そこに吹く風や、香りを感じることができるような、まるで、こちらまで桜の森に引き込まれていくような、夢うつつな気持ちにさせてくれます。

最初は楽しくてしょうがなかったのに、続けるうちに、壁にぶつかる時期というのは子供の頃、誰しもが一度は経験があるのではないでしょうか?

もう辞めちゃおうかな・・・頑張ったってしょうがないのかな・・・

そんな時に、楽しかった時の気持ちや、自分をもう一度信じる力をくれる絵本です。

かおり
読み終えたあとに、ふわっと心が軽くなるような、晴れ晴れした気分になって、不思議と自身がつく一冊です。

「くまの子ウーフ」

作:神沢 利子 / 絵:井上 洋介

出版社:ポプラ社

“うーふーってうなるから、ウーフ。
遊ぶことや、食べることが大好き。
そして、なにより考えることが大好き!
そんなくまの子ウーフがこのお話の主人公です”

「魚にはどうして舌がないの?」や「おっことさないもの なんだ?」「いざというときって、どんなとき?」など、9つのお話が入った童話集。

くまの子ウーフの「なんで?」「どうして?」といったこの世界の「」に、自分流の答えを見つけていく姿が、とっても可愛らしいイラストと共に、微笑ましく描かれています。

が、投げかけられる「」は、大人でも、(答えられるかな・・・)と、ドキドキしてしまうものも多い!

例えば「ちょうちょだけに なぜなくの?」での、綺麗なちょうちょが死んでしまって悲しむウーフに狐が言い放つ「ちょうちょが死んで時だけ、なぜ泣くの?」「そうやって泣いているがいい!今夜ビフテキを食べるときはもっと泣くんだな!!という、言うなれば、命の価値についての投げかけには、小さな子供はもちろん大人でもはっとしてしまう。

そんな「」に、ウーフはどういった答えを見つけ出すのか、一緒になって考えるのも楽しいし、意外と真をついた事を言ってくる子供も少なくはない。

新しい視点で世界を見ることのできる一冊だと思います。

かおり
恐ろしいことに、子供たちはウーフが答えを見つけるのを待ちません!ほぼ間違いなくお話の途中で「なんで?」攻撃が飛んできますよ。読み聞かせるときは、覚悟しておいたほうがいいです!

「ノンタンあそぼうよ」 

 

作:キヨノ サチコ

出版社:偕成社

懐かしいですね!私はノンタンシリーズ大好きでした。

このノンタンあそぼうよシリーズは、ノンタンぶらんこのせて」をスタートに、「ノンタンおやすみなさい」「ノンタンおねしょでしょん」など、実に全22巻の大人気シリーズ!世代を超えて愛されています。

ノンタンはまだまだ自己中心的で、まさに自我が目覚め始めた幼児そのもの。自分の姿をかさねたり、お友達の姿を思い出したり、ノンタンに親近感を持って、熱心に見入ってくれると思います。

私たちママやパパも、家のなかや、公園、保育園や幼稚園で、きっとノンタンみたいな子供たちに沢山出会うとおもいます!そして、そんな子供たちに、ちょっと困らされたりすることも・・・あります(断言)!!

譲り合いや、喧嘩をした時の謝り方、大好きなものを我慢したり、眠たくないのに寝なきゃいけなかったり、ノンタンはまさに子供たちそのものです。

トイレトレーニングは最初から上手くいかないこともあるだろうし、初めてのプールは水を怖がって入ってくれないかも。

そんな「ちょっと困ったな・・・」な場面に出くわしたら、ノンタンのお話を思い出して、読み聞かせてあげるといいですよ。ノンタンと一緒になって、頑張ったり、ノンタンの姿をお手本に、お友達との思いやりやコミュニケーションを学んだり、普通に言い聞かせるよりも、何故かすんなり受け入れてくれます。

お友達や、親以外の人たちとの関わりが増える3歳ころから読んであげたい一冊です。

かおり
皆で歌える「かぞえ歌」がお楽しみでついていて、お風呂に入るときや、寝かしつけのなど普段の生活で大活躍しますよ!!

「手袋を買いに」

作:新美 南吉 / 絵 黒井 健

出版社:偕成社

厳しい寒さの中、母ぎつねは子ぎつねの小さな手にあった手袋を買いに町へ出かけますが、昔あった怖い出来事を思いだし、足が止まってしまいます。

しかたなく、子ぎつねの片方の手を人間の子供の手に変え「この手にちょうどいい手袋頂戴っていうんだよ。決して、こっちの(きつねの)お手々を出しちゃ駄目よ。」といいきかせ送り出しますが・・・

結局間違えて、きつねのお手々を出してしまいます。けれど親切な店主のおかげで無事に手袋を買って、母ぎつねのもとに戻り、ちゃんと買ってこれた事のご報告。

とっても大まかに言うと、そんなお話。

この絵本の素晴らしいところは、読むだけでその場の風景や雰囲気が浮かび上がってくるような、美しい日本語で彩られた、言葉で描かれた絵本だということです。

人間は恐いと分かりながら、子ぎつねを送り出した母ぎつねの気持ちや、何もかもが初めてのおつかいでドキドキしている子ぎつねの気持ち。

おや?狐だぞ?と分かりながらも、手袋を繕ってくれた優しい店主、そして、震えながら待っていた母ぎつねが、無事に帰ってきた子ぎつねから話を聞き、「本当に人間ていいものかしら」と呟く。

丁寧で繊細に描かれた、それらの心情が、幻想的な挿絵と共に、読み手に優しくじんわり染み渡る、暖かな絵本です。

かおり

この絵本は色々な出版社から出ていますが、私は、この、黒井 健さんのイラストのものが一番おすすめ!!雪の質感や、夜の町灯り、差し出された子ぎつねの手のふわふわなど、ほっとため息がでる温かさです!

「よるくま」

作:酒井 駒子

出版社:偕成社

“あのね きのうのよるね、うんとよなかに かわいいこが きたんだよ。

トントンて ドアを ノックして”

よるくまは、夜眠る前の男の子が、お母さんに話しかけるように進んでいく物語です。

寝ている間にいなくなったお母さんを探しにきたよるくまと、一緒にお母さん探しを手伝ってあげる男の子

もしかして、よるくまの好きなハチミツを買いに行ったのかな?

もしかして、よるくまとよく行く公園にひとりで行ったのかな?

もしかして、もう先におうちに帰ったのかも?

言葉は少なめですが、酒井駒子さんの繊細なイラストで、そんなよるくまの気持ちが痛いほど伝わってくるよう!

よるくまの涙は真っ黒で、まるで夜のようにあたりを真っ黒に飲み込みますが、そこに流れ星に乗ったお母さんが!

お魚を釣るお仕事をしていたお母さん。

「ああ あったかい。おまえは あったかいねえ。きょうは このまま だっこして かえろう。」

と、2人を優しく抱きかかえて、2人はベットで眠りに落ちます。

このお話は、子供はもちろん、働くママ達にも読んでもらいたい一冊。

働くママにとって、子供を預ける時に泣かれたりすると、もっと一緒にいてやりたいと思ったり、突然の熱に帰りが遅くなってしまったりと、様々な葛藤が多いと思います。

でも大丈夫。この絵本の最後のように、夜眠る前の束の間の時間を大切に、精一杯、お話を聞いて、愛情をそそいであげれば、それだけで子供達は、よるくまや男の子のように、安心して眠ることが出来るのではないでしょうか。

かおり
大切な誰かのために仕事をしているママはとても多いものです!胸を張って「ママお仕事してきたの」と言えるように、少しでも時間のあるときは子供のお話を精一杯聞いてあげたいなと思います!

「ごんぎつね」

作:新美 南吉 / 絵 黒井 健

出版社:偕成社

言わずと知れた名作なので、内容はざっくり。

兵十という貧しい男が、病気の母のために、捕まえたうなぎを、いたずら心から、つい盗ってしまった狐のごん。償いとして、毎日、魚や、木のみをおいていくものの・・・

少し懐かしい霧がかったような淡い色彩やタッチで描かれた挿絵は、お話と同様、少し悲しく、少し距離のある場所から物語をそっと覗いているような、そんな感覚にさせてくれます。

この絵本の大筋には、両親のいない子ぎつね、ごんの小さな出来心(寂しかったのかもしれませんね)による、贖罪や、償い、とうてい幼い子供が、一度読んだだけでは理解出来ない心情が、多く描かれています。

私も初めて読んだ時は、子供の絵本としては珍しく悲しいラストに、ごんがただただ可哀想だと、大泣きしました。

けれど、読むたびに、せつなさや、やるせなさ、潔さ、色々な感情がプラスされていき、ただ、可愛そうな物語というだけではなく、見えなかった物語が次々と見えてきます。

最初はごんの立場からしか見えなかったものも、今や、兵十(そもそも主人公)や、それを語り継いでいる語り手、それを、恐らくじっと聞いているであろう子供たちの気持ちも推し量れるようになりました。

そのぐらい何度も何度も読んだ絵本です。

経験を重ねれば重ねるほど、大切なメッセージに気づくことのできる一冊。

かおり
初版と、改正後のラストが少し違うので、もし、初版に出会うことがあれば、是非、読み比べてみてください!悲しいラストの印象が少しだけ和らぐかもしれません!

「パパお月さまとって」

作・絵:エリックカール / 訳:もり ひさし

出版社:偕成社

私も今気づきましたが、「はらぺこあおむし」で有名なエリックカールさんの作品でした!

モニカの「お月さまとって」という、無茶なお願いに、パパが長ーい梯子を、高ーい山に立てかけて、ちょうどいい大きさになった頃合いで、とってきちゃうお話。

絵本の大きさの制限を破ったしかけ絵本で、パパがもってきたながーいながいはしごは横に4ページ分!

たかーい山に登るところは縦に2ページ分!!

そして大きなお月さまは縦横4ページ分のジャンボサイズ!!!

このスケール感は子どもにとってもたまらないところでしょう。

しかし、この絵本の「よく作られているなぁ」と感心してしまうところはそれだけではありません。

月は太陽系の中では一番地球に近い天体であり、人間が到達したことのある唯一の天体。

とっても身近な天体でもある、この月までの長さ高さ大きさ月の満ち欠けなどを子供達にしっかり伝えている点です。

子供達も、たかーいねー!おーきーねー!と言いながら喜んでくれる絵本です。

かおり
図画の時間にお月さまに梯子をかけて登る絵を描いちゃうくらい、好きだった絵本!うちにまだその絵、あります笑!

「ぼくは王さま」

作:寺村 輝夫 / 絵:和歌山 静子

出版社:理論社

ぞうのたまごのたまごやき」「しゃぼんだまのくびかざり」「ウソとホントの宝石ばこ」「サーカスのはいった王さま」の短編が4つ入っていて、文字を読み始めたばかりの子供たちにおすすめ。

もう題名からして、子供の心鷲掴みですよね!

昔、学童保育に通っていて、夏休みや冬休みなど、大きなお休み中は、お昼寝の時間があって、その時に1年セから6年生まで一緒に、読み聞かせの時間というものがありました。

そこで大人気だったのがこの絵本。

もちろん私も大好きでした。

なんて言ったって、王さまのユニークで、突拍子のないこの思いつきは、私もしたことがあったから!

王子さまの誕生祝いに、国中の人が食べられるたまごやき、そんなに沢山のたまごとなると・・・

そうだ!!ぞうのたまごならでっかくていいんじゃないっ??

ぞうのたまご探し、子供たちはもう、楽しみでしょうがないですよね。

しゃぼん玉があんまりに綺麗なので・・・

そうだ!!割れないしゃぼん玉で、くびかざりを作れ!!もう、無茶ぶりもいいところですよね!!

何度も何度も失敗して、しゃぼん玉の中から出てきた子供の助けも借りて、王さますごーく頑張ります。

まずは畑を作って・・・

???と大人なら思ってしまいますが、子供たちは真剣です。

どんなしゃぼん玉ができるんだろう!!気になってお昼寝どころじゃありません!

他2つも、とにかく子供は興味しんしん大真面目、おとなは!!??と思うような、ユニークで愉快なお話になっていて、子供たちが飽きることがありません。

1979年とうい古い絵本でありながら、今でも必読図書と言われているロングセラーです。

物語って楽しい!!という絵本の一番大切な宝物が詰まった一作です。

かおり
“どこの おうちにも こんな 王さまが ひとり いるんですって”ホントにその通り。いますよね、小さな王さまが何処のお家にも!

 

最後の2つは、一冊じゃないのでちょっと反則ですが、読んでほしい!!

「日本昔話」

過去の記憶を遡って、最初に自分で読み始めた本は、やはり、私の場合この、小さな「日本昔話」シリーズでした。

枕元に置いてあったこともありますが、自分でも、手に取りやすい大きさや、文字数であったことも読みやすさの秘訣ですね。

昔話には、人としての、生き方や、考え方信念といった、教訓のようなものがたくさん詰められています。

昔から伝わる文化や、人々の想いを、時代を超えて語り継がれて行くことは大事なことだと思います。

最近では、残酷なシーンや、悲しい結末はなくなり、読みやすくなったものも多いですが、柔らかな感受性を持つ子供達にこそ、今とは全く違う昔の考え方や、風習も知っておいて欲しい!

悪いことは怖い、悲しいことは辛い、生と死は近いといった、普段あまり感じることのないショックを受けることも、実際に生きていく子供達の心を育てるうえで、大事なことで、必要であるとも思っています。

かおり
とはいえ、昔話って、元々、言い伝えられたお話なので、変わっていくものでもあるんですよね!私としては、今のも昔のも両方合わせて読んでみて、いいと思ったものを買ってみて欲しいですね!

「世界童話全集」

一冊一冊が、かなり重厚な作りのA3版サイズのこの絵本は、子供の頃の私にとって、とっても特別な絵本!

まず、小さな子供には重くって、よいしょ!という感じで出さなくてはならないのですが、大好きで、何度も読んで欲しいとおねだりをしていました。

誰もが知っているような「白雪姫」や、「ジャックと豆の木」「眠り姫」「フレーメンの音楽隊」など有名なものから、その地域に伝わる、コアなお話まで、ぎっしり詰めこまれています!

小さい頃って、本当に小さな世界で生きてるじゃないですか?

それが、絵本を開いた時に本の香りと一緒に、一気にブワッって広がるんです!!

まだ見たこともないはずなのに、色んな国の景色が広がってきて、それは、ものすごく色鮮やかで、キラキラしているんです!!

物語を通して、色々な国の文化や、様々な価値観を知ることができるのも、魅力のひとつです!

国によって、考え方宗教も全然ちがうし、生に対する価値観も、動物の鳴き方だってちがうのに、内容だって、まだちゃんと分からない子供達が、物語の中にストンと入っていくことができる不思議。

「すずの兵隊」や、「のばら姫」など。おすすめは沢山あるのですが、題名を覚えていないものも多いので、私自身、もう一度出会いたいと切望している童話集です。

かおり
永久保存版といってもいいこの童話集や、同様サイズの図鑑達を、我が家の姉はある日突然、いたって普通に捨てたので、私と母は、かなりのショック!!最早あれは夢の中で見た幻の本だったのでは?と思いさえしています。

最後に

絵本には「勇気」や「思いやり」のメッセージがたくさん込められています。

ありのままの自分を愛せるようになる絵本、人と関わることの喜びを知る絵本、人を傷つけた先が学べる絵本など、「心を健やかに育てる」絵本が多くあります。

さらに、何でもおいしく食べ、色々な栄養をとることの大切さがわかる食育の絵本、運動の楽しさを知る絵本、生きることは素敵なことだと信じられる絵本もあります。

人として生きてゆく為の「幸せの種」が、絵本のメッセージにはたくさん込められています。

子供にとって、お母さんと過ごす些細な時間も幸せな時間です。

お互いに楽しみながら、読み聞かせてあげられるなら、どんな本でも宝物になり得るのではないでしょうか。

突然ですが

今、おしゃれできていますか?

私は子供が生まれてからというもの、まったくおしゃれができなくなりました。
子育てが忙しく毎日、同じ洋服を着て出社をしていました。

そんなある日、職場の若い女の子に
「毎日同じ洋服で楽そうですね、でも私はそこまで女を捨てられません」
なんて言われる始末。

子育てが忙しいからおしゃれなんて無理そう思っていました。

しかし!

ものすごい簡単におしゃれができてしまう方法があったんです!
この方法ならお金も節約できるし、おしゃれも楽しめるし一石二鳥、いやそれ以上です。

私はこの方法に出会ったおかげで毎日おしゃれを楽しんでいます。
職場でも「おしゃれですね!」って言われて最高に嬉しいです。

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